言葉の裏を読めないのも脳の障害のせい
アスペ夫人のご主人が急遽、再入院してから一週間たった2月28日に2度めのお見舞い。
元気そうで安心した。部屋は1017。
病室に理学療法士の瀧沢さんがきて、リハビリの基礎をやった。
その時に、家に階段があるかと聞いてきた。
アスペ夫人は、キッパリ「階段はありません!」と言ったので、
ええっ~?と私。
で、私が「道路から家に上がるまでに5~6段階段があります」と答えた。
アスペルガー症候群は、言葉を杓子定規にとらえると聞いている。そして、想像力がないとも聞いている。
アスペ夫人は、確かに「家に階段があるか?」の問いに、「ない」と正直に答えたわけだが、
理学療法士は、これからリハビリ計画をたてるために、何を重点的にやったらよいかを判断するために聞いたのだ。
ご主人が「外に出られるように」という希望があるため、階段の環境を聞いたのである。
だから、私が石の階段の情報を与えた。
その階段を降りないと、一般道に出られないからだ。
その階段を上り降りできることを加味して、リハビリ計画をたててくれるはずだ。
想像すればわかることだ。玄関に出るのは一段、たたきから外に出るのに一段、道路に出るには五六段の石段を下りなければならない。
ご主人のことを思えば、どういうリハビリをしてほしいか全力で考え、理学療法士に頼むだろう。
家に階段があるか、ないかを訊ねた言葉の意味、言葉の裏を考えていない。
アスペルガー症候群の顕著な例だ