病床の夫に怒られたアスペ夫人
入院間もなく、呼吸も苦しそうで、意識もうとうとしている。ネフローゼでお腹も手足もふくれている。
もちろんお風呂には入れない。
・・・で、私が熱いタオルで顔を拭いてあげた。目をつむって気持ち良さそうだった。
それをじーっと見ているアスペ夫人。
翌日、アスペ夫人が夫に向かって「自分で顔拭いて!」と言ったもんで、夫は怒った。
「俺は病人なんだぞ!」と。
こんなふうに怒るのは初めてみた。
それほど、二度の入院で心身疲れているのだろう。
しぶしぶ顔を拭くことになったが、
アスペ夫人は、顔をさらさらっとタオルで撫でて、終わった。
すると夫は、私に拭くのを代われという。
それってアスペ夫人が一番嫌がる行為。
他人が夫の身体を触るわけだからね、でも仕方ないので熱いタオルを換えながら顔や耳の裏まで拭いた。
するとアスペ夫人は「貴方は、お父さんを看病してたから慣れてるからね♪」とケロっと言った。
こういう時は「ありがとう」か「すみませんね」
でしょう(笑)
しかも、こういうのは馴れではなく、顔拭いたら気持ちいいだろうな~という、気持ち、家族への、夫への愛情があれば出来ることだよ。