90歳の母と似ているアスペ夫人
今年90歳になる母と、アスペ夫人は似ているなあと思うことが多々ある。
母は長男と結婚したので、姑に40年間仕えた。その苦労からか、人や娘に対する思いやりより、自己中心的で、何でも異論を唱えることで、満足感を得ている節がある。
一番似ているのは、日常会話で、即、反論することだ。
例えば母との会話
朝の挨拶で、「今朝は少し寒いね」と言うと
母は「私は寒くない」と言うんですね。
本当は寒くても、反論することで何か立場を守ってるような。
アスペ夫人も同じ
私が「お天気で良かったですね」と言ったら
アスペ夫人は「良くないわよ、午後は雷雨になるんだから」と言ったんですね。
母もアスペ夫人の例も、朝の挨拶だから、
寒いね、といったら「そうだね」でいい訳です。
アスペ夫人は、以前こんなことを言っていた
「今まで耐えてきたから今、主人に仕返しをしてるんだ」と言っていました。
というのは
ご主人は家を出ていったらまともに帰ってこない。夜中に帰る。飲んで歩く。本当に家に居なかった。
長年、アスペ夫人は妻らしいことが出来なかったようだ。この二年あまり、ご主人は、自宅での仕事が増え、食事や世話など妻らしいことが出来ている反面、恨みも強く出ているような気がする。
それが他人に出る。
というかアスペルガーは人と協調できないから
ことごとく反論することで発散してるようだ
お天気ですね→天気じゃない
この薬使って下さい→いらない
この飲み物いいですよ→まずい
本当に母と似ている。
アスペ夫人も脳の障害だと思うのだが、異論、反論を唱えることで自分の立場を保持するのは、どうかなと思う。
良妻を装うことで満足を得る、歪んだ快感
愛情とは?
と、青春時代に戻った訳ではないが、
アスペ夫人といると「愛情」について考えさせられることが多い。
夫への愛
・・・というのは、アスペ夫人が夫への愛情として常にやっていることは
●糖尿病の夫に柏餅を食べさせる
●糖尿病の夫に砂糖入のコーヒーを与える
●腎臓病の夫にコッテリ煮魚を食べさせる
●入院中、夜中にお腹が空くからと菓子を持ってくる
・・・これは一例だけど、
どれも病気の夫の為になっていないということだ。かえって悪化させている。
夫の要望に応えることが愛情としてと思っているらしいが、それは逆で、夫をなだめても、間違った食事は与えてはいけないのだ。
しかし、夫への愛情、愛情というわりに
入院中の夫の世話をしないのだ。
●夫の顔や身体を拭いたりという世話をしない。
●車椅子やトイレに立つときの介助をしない
●寝たきりの夫にマッサージやさすることをしない
●風呂の介助をしない
この世話をしないのは何故なのだろうか?
病室に居ることはすなわち、看護師が手が届かないところを補佐をするために家族は付き添う。
全身が浮腫になり、食事も水もとれず、オシッコも出ず、寝返りも打てない時も、
「自分でできることはしなさい」とベッドから起こしたり、ベッドでウガイをさせるという補佐をしなかったので、
さすがのご主人が怒って
「俺は病人なんだぞ!」と言った。
アスペ夫人は、バツが悪そうにしてたけど、それでも補佐をしなかった。
これは夫というより、親や姉妹、兄弟でもそういった介助はするだろう!
困っている人に対する人間愛だ
でも、アスペ夫人はやらない
やらないどころかベッド脇で新聞のクロスワードに没頭してるのである
・・・ところがである
人前では、夫のパジャマや上着のボタンをはめるとか、襟を直したりとか、ドラマみたいな甲斐甲斐しい演出はするのだ。すると見舞い客も、奥さんがいるから安心だ。と思う。
普段はまったく介助しないのに、人前では甲斐甲斐しさを装う
これって「自己愛」じゃないのな?
ご主人が以前言った言葉が印象的だった。
見舞い客が来たときに、アスペ夫人が如何に介護が大変かを延々と話したらしい。
ご主人は「こんな人だと思わなかった」と言ったのだ。
要するに、普段は夫を介助しないのに、人前では良い妻を演じる姿を見て驚いたようだった。
こう、いろんな例を見て行くと
夫の病状は興味がなく、「夫に尽くす妻を演じる」ことで自分が満足感を得るのではないかと。
とても複雑な心境なのではないか?
だから周辺の人はアスペ夫人は、とても夫の面倒見の良い奥さんだと思っている。
良妻を演じるのは成功しているが、夫の病気はなかなか治らない・・・。
夫婦の絆の薄さから脳の障害が著しくなったのか?
ある友人と会話をしていて
アスペ夫人は、病身の夫の世話をしないし、世話の仕方がわからないみたいだと話した。
その一方で、ご主人の会社が大変な時期も、本人はなのんきに「なぎなたを習いたい」などとアスペ夫人は言っていた。
まぁ、そんな話をしていた。
アスペ夫人はのんびりとしたお嬢ちゃんなのか?
そして、その友人が興味をもったのか、少しアスペご夫婦の背景の話になった。
ご夫婦には子供さんがいないということ。
お姉さんと仲が悪いことなど話した。
姉妹でご主人と知り合いの場合、だいたい姉は活動的で発展家、結婚するなら妹。
というのが通例だという。
その友人は婚活支援活動をしているので、そういう例をよく見てきたようだった。
そして、妙に納得して
友人は言った
「すると、奥さんは大変ですね」と言った。
アスペ夫人にはお子さんがいないために、夫婦としての絆が薄いというのだ。
けれど、夫婦は長い時間を過ごしてきた歴史があり、絆は深いはずだ。
何をそんなに不安感があるのだろう?
埋められない何かがあるのか?
アスペ夫人は確かにクロスワードにはまったのは、大人になってからだという。没頭できるからだとも言っていた。
その友人の言葉をきっかけに夫婦の絆と脳の障害と心の溝について考えてみたいと思った。
親戚の話を延々と話続けるアスペ夫人。自然と耳にふたをしてしまう。
昨日、ご主人を見舞に行った時、アスペ夫人全開!
私は、ご主人の体調や血糖値などの話を聞きたかったのだが、病状の話は聞けず、アスペ夫人の自分の話のマシンガントークを聴くはめになった。
話の内容はわからない。耳が勝手にふさいでしまう。
しかも、アスペ夫人は目を見開き、私の目をじーっと見ながら話すので、私は、下を向いてひたすら話が終わるのを待つ。
私が聴いていようがいまいが関係なし。
とにかく喋りまくる。
時々、私やご主人が、病状や日常会話をする。
仕事のことや体調のことなど、私がご主人に聞きたいことを話す。アスペ夫人の話を遮ってしまうが、それは仕方がない。
アスペ夫人が私には関係ない話を延々としているので、聴くのも辛いのである。
見舞客は奥さんの個人的な話を聞きたい訳ではない。
ご主人は、私に気を使って自分の体調や入院の話題を話してくれる。
悲しいのは、そうやってご主人が見舞客に気を使って、病状を話していることがアスペ夫人にはわからないのだ。
アスペ夫人の話は、父親のこととか、ご主人の両親や親戚の話など。それが固有名詞がたくさんで出てくる。○○さん(ご主人の妹さん?)がね、お墓参りした時に、わらっちゃうんだけど・・・私はご主人の親戚を知らないし、交流もない、興味もないことだ。
ところが、延々と家族や親族の話を詳細に話すのである。頷いたり、相づちを打つ間がないし、私がつまらない表情をしてもお構い無し。
本当に脳の障害でなければ、怒鳴っていただろう。
人に正しさを求め、人より有能を語るアスペ夫人の
5月5日にご主人の転院先の病院に見舞に行った。
別段、問題が起こることはないのにアスペ夫人がいると、さざ波が起こるので
本当に辛いのである。
それは微に入り細に入りなのである
面会で、3人で雑談していたときのこと
私は、この病院はあまり知らないし、ケアマネージャーが、この病院はリハビリ室が広いと聴いていたので、話の口火を切った。
私「この病院は、リハビリ室が広い・・」と言ったところで、アスペ夫人が私の話を遮って
アスペ夫人
「広くなんかないわよっ!●△のほうが広いわよ」といい放った。
私は苦笑して言った
「あのね~、私が言いたかったのは、ケアマネから、この病院はリハビリ室が広いと聴いているので、使えたらいいね、ということ」
そしたらアスペ夫人は黙ってしまった。
さすがに自分がお先走ったな、と思ったのでしょう。
人の話を遮るのも失礼だし、リハビリ室が広いか広くないかの話をしている訳ではない。
要するに私が知ったかぶりして、ここのリハビリ室の広さを語ったと勘違いしてアスペ夫人が先走って、反論したのだ。
ただ、問題はアスペ夫人はこの病院のリハビリ室はみていないのだ
あぁ、めんどくさい。
ただ、、人から聴いた話を伝えた訳で、それをそんなに強く否定しなくても良いと思う。
しかもアスペ夫人も見てないのに。
アスペ夫人の頭の中は
「私のほうが病院のことは知っている。貴方はリハビリ室を見てないのに、なんで広いと言うのか?」という怒りみたなものだった。
雑談だし、人から聴いた話を言ったまで。
普通の奥さんの返事なら
「そうなんですか、じゃあ今度、体調がよくなればリハビリを頼んでみようか」となる。
アスペ夫人に会話をする能力がないのか、本当に失礼な言動にはほとほと疲れる
アスペルガーはクロスワード好き!
クロスワードが好きというより
執着的に好きのようだ。
転院前にも、アスペ夫人が、夫そっちのけで病室で一心不乱にクロスワードをしている姿を何度も見た
私は不謹慎だなと思った
まぁ夫婦だからいいけど、病室は家でも娯楽の部屋じゃないから、もしクロスワードやるなら、談話室かどこかで、しかも、ご主人が眠っている間だろう
ところが、昨日も見舞に行ったとき、談話室で3人でコーヒーを飲んだのだが…。
というより、久しぶりに訪ねたのだから、奥さんは気を聞かせて少し席を外すのが礼儀だが、そういった礼儀や空気がわからない。
なので、私はご主人と仕事の話などは出来なかった。仕事の話をするとその話に入ってきて厄介になるのだ。
まぁ、それはいいとして、3人で話をしていたら突然アスペ夫人が、新聞のクロスワードを始めたのだ。
お客さんが来ているのに、一心不乱にクロスワードをやってる!!
それで私が
「クロスワードをやってるの?」と聴いた。
さすがのアスペ夫人も、こちらの意図が解ったのかバツが悪そうにペンを止めた。
そしてアスペ夫人は
「クロスワードがあると、やらずにいられないの。マスを埋めたくなっちゃうの」
???…???
意味解んない~?
やらずにいらんない?
それって病的ってことじゃないの?
アスペ夫人
「数●も大好き。数●って知ってるでしょ?」
私、知らない。
1から9までの数字が並んでいるらしい。けど名前も知らない。
私、おそるおそる
「じゃあ、絵を合わせるのも好き?」と聴いた。
やはり、それも好きだそうだ。
クロスワードは頭の体操になるからと理屈を言っていたが、そうではない。
クロスワードをやらずにいられないのだ。それが正しい。
何かをやらずにいられないという経験はないけど
アスペルガーは執着するという気質もあるので
解るような気がする
ただし、病室や見舞い客が来ている時には止めましょう!
糖尿病の夫に柏餅!!
昨日は5月5日こどもの日。
端午の節句。
で、アスペ夫人は、入院中の夫に柏餅を買って食べさせていた。
糖尿病なのにですよ!
そして、何かタッパー2つに惣菜を作ってきたようだったので、料理を持ち込んでるのか聴いた。
そしたら、オカズや夜中にお腹が空くからお菓子などを持ってきてると。
私は
「石井先生が、何を食べてもいいけど、何を食べたのか報告してくださいと言ってましたね。報告してますか?」
と聞くと
アスペ夫人は、医師に報告していないという。
腎臓病と糖尿病を患っているのに、食事にまったく気を使っていないという恐怖。
病気になって半年以上たつが、食事制限をきちっとやっていれば、もう今頃は、好転してると思う。
いくら薬飲んでも、食事制限をしなければ、治らない。